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「リアルタイム」という名の聖域

宝島社の「僕たちの好きなTVゲーム」
という雑誌を読んだ。
一時期同社から量産されていたシリーズのひとつだ。
(今も続いてるのか?)
発行は2005年となっているから専門生時代。
当時はゲームライター志望だったので
「資料になるだろう」と思って購入した覚えがある。
しかし結局読む機会がなく、
実に7年もの間、部屋で眠りについていたことになる。

今回読んだものは
「80年代懐かしゲーム編」と銘打たれており、
ファミコン黎明期からセガマークⅢ、
メガドライブ、PCエンジンなどのソフトが中心。

レトロゲーム好きとして知っていて当然の常識から
意外に知られていない豆知識まで内容は幅広く、
全体的に楽しく読めた。
中でもおもしろかったのが、
ゲームに関する当時のエピソードだ。
どの記事でも、記者の当時の思い出が綴られており、
当時の熱狂ぶりについて熱く語っているものもあれば、
「友達の家でしかできなかった」など哀愁を誘うものもあり。
これらに共通しているのは、
実際に体験していないと
書けない内容だということだ。

「ドラクエ3」の発売日が平日だったので
学校をさぼる学生が大量発生したとか、
どこも即完売して、帰りにカツアゲ事件が起こったとか、
そういうことは僕でも知っている。
しかし、実際にそのニュースを見たわけでもないし、
カツアゲを目撃したわけでもない。
そもそも「ドラクエ3」の発売は1988年なので、
当時はまだ2歳。
ファミコンに触れてすらいない。

「リアルタイムの空気を吸っていない」というのは
ものをかく上で致命的なことなのではないか、と思った。

もちろんそんな論調は嫌いだ。
名作はいつまでも廃れないし、
例え発売から10年20年後であっても
その人だけの思い出に残るのは間違いない。

ただ、それがかつて持っていた熱を知らない。
それだけは、体験できた人たちだけの聖域なのだ。

nkyです。
だから遅く生まれたのが不利、というわけでもなく
僕らの時代には僕らの時代にしかない熱があった。
ゲームで言うなら
初代ポケモン、聖剣伝説3、クロノトリガー、FF7。
今の子供たちにも、きっとそういう熱がある。
ただ時期が違うだけで、誰にもある。それでいいの。
「MOTHER」だけは、リアルタイムでやりたかったけれどね。

・ゲーム
「ゼルダの伝説 時のオカリナ3D」を購入。
「スーパーマリオ64」に次ぐ
ポリゴンアクションの大傑作を3Dにして移植。
グラフィックも全面的にかなり修正が加わっていて、
ほとんどリメイクに近い仕上がりになっている。
しかしながら謎解きの微妙な粗さはそのまま。
「んなモン、わかるかーい!」と何度も突っ込みを入れてしまう。
でも、当時はこれを喜々としてやっていたわけだ。
だいぶ、今のユーザーフレンドリーなゲームに
慣れてしまったのだと感じた。
現在は悪名高い水の神殿の前で止まっている。

ただ動かしてるだけで楽しいポリゴンアクションゲームは
これと「マリオ64」だけ。
ロクヨン脳だな。

・チロ様へ
返信が遅れました。
もらったリストを見て思いました。
君、海外文学についてはすでに俺より読んでると思うよ。
むしろこっちが参考にしたいようなリストでした。
同じベクトルで行くともう
「家なき娘」「クオレ」「アルジャーノンに花束を」
「悲しみよこんにちは」「フランダースの犬」
くらいしか思い浮かばないんだけれど、
たぶん読んでるよね。
というか、個人的に
「悪童日記」三部作や「老人と海」を読んでいて、
その年で理解できているのならすばらしいことですよ。
そもそも、俺がはまったきっかけは
高校1年の時に読んだ「黒い兄弟」からだからね、
スタート地点が違う感じがしますよ。

ここまで来ているのなら
いっそ日本の方に方向転換してみるとか、
名作をまた読みなおしてみるとか、
そういうのもいいんじゃないでしょうか。
(トシで結構印象変わるよ)

例の件について少し考えたんだけど、
メールが難しいなら鍵つきの掲示板はどうでしょう。
そちらで希望のパスワードを提示してもらえれば
こっちで用意します。
これならこの一方通行ぎみなやりとりにも
ケリがつけられると思います。

すでに、俺が見るなんておこがましいくらいの
めちゃくちゃスゴいのが来る確信がある。
楽しみにしときますね。

終わり!
by nakayu1105 | 2012-04-19 00:01 | | Comments(0)

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