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マイ「フレンズ」

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海外ドラマの「フレンズ」を見直している。
元々は例の入院中に群馬テレビでの放送を見てハマり、
退院後にシーズン10までのDVDを全てレンタルで見て制覇。
ついにはその全てを友人との折半で買いそろえてしまった。
(1シーズンにつきディスク6枚なので計60枚である)
ここまで書けばわかると思うが要するに大好きなのだ。

「フレンズ」の良いところは、
ウェットに富んだジョーク、ぶっとんだ舞台構成、
良質なシナリオ、キャラクターの使い方、
その掘り下げのうまさ、役者の掛け合いのおもしろさ……
語り出すときりがない。
時にはニヤリと、時には爆笑を、
そして時には涙まで誘う……。
全てがそろっている。
少なくとも僕から見ればパーフェクトな物語である。
アメリカのシチュエーション・コメディにはまったきっかけは
マイケル・J・フォックスの「スピン・シティ」だったが、
「フレンズ」はその遙か上を行くインパクトを持ったドラマだ。
(スピン・シティは日本語字幕のついたDVDが出ないのもあるが)

ちなみにアメリカでは知らない人がいないくらいの有名作らしい。
僕が他人にすすめてハマってくれる確率は約20パーセント程度だが、
これは単なるセンスの違いであろう。
(断っておくが決して良い、悪いの話ではない)

今回久々に見ていて、こんなせりふがあった。
主人公の一人であるモニカが高校生と関係を持ってしまった時、
こうぼやくのだ。
「私は今年で26よ、こんなのってありえないわ」

もう、ドーン、である。
「フレンズ」は一年のうち半年間に放送されていて、
シーズンを経るごとに物語のメンバーたちも年を取ってゆく。
今回のせりふはシーズン1の中盤で出てきたものだ。
なんで「ドーン」なのかというと……
とうとう初期の彼らに、年齢が追いついてしまったからだ。
「こんなの信じられないよ」とソファで頭を抱えたくなる。

初めて見た時は19歳、
どちらかと言えばモニカと関係を持った高校生側である。
しかし今現在、僕はシーズン1のモニカ、レイチェルと同い年だ。
(モニカの兄・ロスとその友人のチャンドラーはもう少し上)
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モニカ(左、コートニー・コックス)とレイチェル(ジェニファー・アニストン)

もちろんそう意識すると見る目も変わる。
フィクションだとか、古い作品だからとか、
国が違うとか、そういうのはとりあえず置いておく。

彼らはよくコーヒーショップをたまり場にしているが、
たぶんあれはそこそこ遅い時間だ。
フィービーが「映画のレイトショーに行かない?」という場面がある。
きっと午後10時とか、そこらだ。
よくもまあその時間に家で落ち着かずにいられるものだ。
モニカの家のシーンでは、
大企業の社員であるチャンドラーと
古生物学者のロスはよくスーツを着ている。
出勤するシーンも多い。
これもよくもまあ、である。
とくにロスはよく皆と時間が合うものだ。
どこか孤立している風に見えることがあるのは、
他のメンバーと比べて時間がとれないせいなのではないか。

対してマッサージ師兼ミュージシャンのフィービー、
売れない役者のジョーイ、
ウェートレスのレイチェルは時間に余裕がありそう。
とくに初期のジョーイはデートしているシーンばかりだ。
だが彼らはそれぞれが焦りや不安を抱いている。
チャンドラーにも会社でのポストについて悩むエピソードがある。
この辺りはものすごく共感できる。

これ以上書いてもきりがないのでこの辺でやめておくが、
明らかなのは今までと見方がだいぶ変わったということだ。
だが、ここからは自分にあてはめて楽しめるとも言える。
とりあえずどんどん出世することになる
ジョーイとチャンドラー、レイチェルに負けないように頑張りたい。
毎年見るのもいいかもしれない。

でも、あと10年して物語上の彼らを追い抜いてしまった時……。
一体どう思うのだろう。
こればかりはなってみないとわからない。
ともかく、僕の「フレンズ」は今から始まるのだ。
なんだかまだまだやれるような気がしてきた。
ジェニファー・アニストンだとか
コートニー・コックスみたいな美女はいないけれどな。
by nakayu1105 | 2012-12-09 17:54 | Comments(0)

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