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ウマ

先日、牧場へ行った。
僕は馬というとダビスタしか思い浮かばないゲーム脳なのだが、
最近マイブームの西部劇にもよく登場するので
「馬って耳元で銃の音とか聞いてうるさくないのかなー、あわよくば乗ってみてーナ」
などと興味津々であった。

牧場に着くと、すでに馬が何頭か放牧されていた。
実際に間近で見ると、でかい。マジでデカイ。
「ちょっと怖いなあ、蹴られたら死ぬかなあ」と思ったのだが、
馬はそんなことお構いなしに「なんか知らん人間が来たな」と近づいてくる。

牧場の生活を描いたラブコメ「じゃじゃ馬グルーミンUP」を愛読していたので、
馬の生態みたいなものに関してはある程度把握しているつもりでいた。
しかしやはり生の体験には敵わないわけで、
僕は馬たちにいいようにされてしまった(蹴られはしなかったが)。

「馬の一番いい所ってどんなところなんですか」と牧場主の方に聞いてみると、
「裏切らないところ」と即答。
馬は、一度見た人のことを忘れないらしい。
その人が自分にとって害を及ぼすなら決して近づかない。
逆に、愛情を持って接してくれる人にはものすごくなつくそうだ。
そうして生まれた信頼関係を絶対に自分からは裏切らず、
人間のことを大事に思い続けるのだそうだ。
なぜ、そうやってある意味愚直になり切れるのかというと、
本質的に馬は「優しい」生物であるからなのだという。

「優しい」、つまり許容できる心というのは最強である。
人間はいつでも優しいわけではない。
一般的には「優しい」と言われる人でも、怒る時は怒る。
もちろん馬もそうなのだろうが、彼らは牧場で飼われており、
愛を注がれ、人間を信頼しきっていられる環境にもある。
隔離されている世界だからこそできあがる、とても偏った神々しさがそこにはあった。

馬を触って、目をのぞいてみる。
なぜだか、とても温かい感じがして安心した。
形容するのが難しいのだが、「人馬一体」という言葉があるように、
人間と馬というのは、元々相性がいいのだろう。
そういうDNA単位の安心感がそこにはあった。

現に、欧米諸国では乗馬やふれあいを通して心を癒すセラピーも行われているらしい。
ともあれ、「馬」に対する見方みたいなものが変わった一日であった。
つくづく何事も経験だな、と思わされる。

(ちなみに銃撃の音はうるさくても動揺しないように調教してあるそうだ)
by nakayu1105 | 2013-11-24 08:10 | Comments(0)

日頃あったことだとか、ゲームの感想だとか、そういうものを積み重ねていくブログです。 書いてる人/nky(ナカユウ・んきゅ)


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