キャプテン翼2 スーパーストライカー
2013年 08月 03日
説明するまでもない有名ソフトである。
僕は「キャプテン翼」世代ではなく、
アニメ「J」の小学生編を少し見ていた程度だったのだが
ロングソード連合のガードリーダー隊長から話を聞いているうちに
一度読んでみたくなり、ツタヤでレンタルして読破した。
いわゆるネタ要素が強く、現在は
ちょっと間抜けな漫画として語られることが多い「キャプ翼」。
だが中学生編まで読んだ時点でその印象は全て取っ払われた。
熱い。熱すぎる。
王道中の王道を行くストーリー、
どちらが勝つか最後まで読めないゲーム展開、
魅力的すぎるキャラクターたちなど
「翼」は非常に秀逸なスポーツ漫画だった。
世界トップレベルの選手たちにも影響を与えたという話も頷ける。
(ただし、この作品内で行われている競技が
サッカーなのかどうかはとりあえず置いておく(笑)
「キャプテン翼2」では、ジュニアユースで優勝した翼たちの
その後の活躍が描かれている。
サンパウロFCでブラジルの頂点を目指し戦う翼、
そして翼のいなくなった日本での高校サッカー。
岬と新田を加えた南葛高校、
「翼のいない間は絶対に負けない」と断言した日向率いる東邦学園という
まさにどちらが勝つか読めない決勝戦や、
夢の対決である
翼vs全日本ユースが実現するジュニアカップ、
そして翼の新必殺技習得イベントを盛り込んだワールドユース。
ぶっちゃけ、原作より面白い。
「翼はゲームが正史」などと言われているが、
「確かに……」と首を縦に振らざるを得ない。
というか原作の「ワールドユース編」が
このゲームの展開をパクっている時点である程度お察しである。
(原作におけるブラジルの秘密兵器・ナトゥレーザ登場シーンは
このゲームの最強キャラ・コインブラのそれと全く同じシチュエーションだ)
そういう意味では原作を超えたキャラゲー、という言い方をしてしまっても
このゲームに関しては問題ないと感じた。
原作よりちゃんとサッカーしているような気がする。
さらに必殺シュートやスライディングなどを搭載しているため、
翼がやっていたキックオフ後即ドライブシュートで得点など
「キャプ翼」なプレーも可能。
レベルに差があれば日向小次郎で相手チームを全員を吹っ飛ばして
ドリブルでゴールなんてこともできる。
すごい、としか言いようがない。
やっていて漫画のコマが浮かぶくらいよくできている。
相手が強くてもレベルが上がればゴリ押せるため、
クリアもそう難しくはない。
(ただ、基本的に負け越してレベルを上げる前提のバランスなので
少し根気はいるが)
オリジナルキャラクターもなかなかいい味を出している。
必殺技はないものの序盤は頼れる仲間、
終盤では厄介な敵として君臨する「バビントン」
ドライブシュートが効かないGK「メオン」、
後に原作でもライバルとして登場する「カルロス・サンターナ」
テレポートするセービング技を持つ「ゲルティス」などなど
個性豊かなキャラクターが多い。
特にゲルティスの「ダークイリュージョン」には笑ってしまった。
こいつを突破するのは骨が折れた。
魅力的なキャラ、秀逸なストーリー、システムを兼ね備えた
「キャプテン翼2」。
文句なしの名作だ。