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ペルソナ2 罪

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「ペルソナ2 罪」(PS1)をクリア。
現在も高い人気を誇る「ペルソナ」シリーズに初挑戦。
専門時代に出た「3」が大ブームになったのは記憶しているが、
今回はその前の「2」である。
同作は「罪」「罰」の前後編になっており「罪」は前編に当たる。

内容は現代日本を舞台にした王道RPG、と言った感じである。
主人公らは武器のほか「ペルソナ」と呼ばれるもう一人の自分を使って戦う。
これは要するに「ジョジョ」のスタンドである。
「ジョジョ第四部をシリアス目にアレンジしてゲームにした感じ」と書くと
イメージが伝わりやすいだろうか。
ただ、決して「ジョジョのパクリ」ではなく、
オリジナリティに溢れた作品であることを明記しておく。

ストーリーは非常に秀逸。
「噂が本当になる」という舞台設定を通し、
真実と嘘、そして言葉といったものがどれだけ曖昧なものなのかを描いている。
中盤から噂がどんどん誇大化し、序盤では考えられなかった展開のオンパレード。
この話の広がり方はやっていて全く読めなかった。

また、人間誰しもが持っている暗い感情、押し隠している心の闇といったものを
テーマとしており、主人公らは冒険を通して自らの別の一面(ペルソナ=仮面)と
対面し、成長していく。
テーマそのものが主人公たちの苦悩と成長に直結している。
これで面白くないわけがない。
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少し難を感じたのが、戦闘面である。
まずエンカウント率が非常に高い。そしてテンポが悪い。
通常攻撃だけならそこそこ軽快なのだが、
基本的にペルソナを使うことで成長させるので、
戦闘では魔法を使うことが第一となる。
ペルソナ出現→魔法攻撃の繰り返しになるので、ひたすら待ち時間。
終わってすぐにまたエンカウント。
これが続くとどこにいるのかわからなくなることもしばしば。
ただ戦闘をオートで進められるのはいい点だろう。
ピンチになった時にだけ戦略に手を加えて、また見守る。
発売時期ははるかに後だが、「FF12」を思い出す感覚である。

一番面倒だったのが「コンタクト」。
これは敵モンスター(悪魔)と交渉し、うまく行けばアイテムなどがもらえるというもの。
基本的に喜ばせれば契約が結べ、興味を引かせれば
新たなペルソナを召喚できるカードがもらえるのだが……
選択肢を失敗すると一方的に攻撃を受け、戦闘が一瞬にして不利に。
だが強力なペルソナを手に入れるためにはこのコンタクトでカードをもらうしかない。
ダンジョン攻略と同時にこの作業を進めるのは苦痛でしかなかった。

終盤は金も潤い、もらえるカードの枚数も増える上
超強力なペルソナがイベントで手に入るので非常に楽だった。
序盤~中盤は何度も諦めかけたが……。

そんな具合に面倒な部分もあったが
総合的にはかなり楽しめた。
個人的に、一番好感を持てたのはパーティの仲のよさ。
最終ダンジョンだというのにはしゃぐギンコとミッシェルには笑ってしまった。
RPGでここまで仲がいいパーティはそう見られないのではないか。
もっとも、これにも深い理由があるのだが……ネタバレになってしまうので伏せておく。

「罪」単体でもそれなりにすっきりとした終わり方なのだが、
最後の最後、とんでもないものを残していった。
気持ちはすでに「罰」に向かっている。
by nakayu1105 | 2013-08-22 22:14 | ゲーム | Comments(0)

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