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カウントダウンジャパン

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幕張メッセで行われた音楽フェス
「カウントダウン・ジャパン」に参加した。

同イベントは、バンドやらアイドルやらポップ歌手やらが
四つの会場に次々と登場し、
来場者は好みに合わせて会場を行き来して
ライブをひたすら楽しむ、というもの。
出場アーティスト全百八十四組。
十二月二十八~三十一日、午後二時~午前四時開催。

何か修行じみたものを感じるイベントである。
なにせ半日以上、ぶっつづけでライブが行われるのだ。
ただ事ではない。
僕はこの、正直あまり理解できないイベントに敢えて参加した。
兄が行こうと誘ってくれたし、きっとこの場でないと見つからない
何かがあるに違いない、と思ったからだ。
兄は「でんぱ組」というアイドルが見たいらしく
三十一日開催のチケットを購入した。
価格は一日券、一万円。
アーティストが百組以上出るのに、そんなんでペイできるのかな?
と思ったのだが、兄曰く
「フェスのギャラはおそらく安いけどそれ以上に宣伝になる」とのこと。
きっとアーティストの見本市みたいなものなのだろう。

電車で数時間、幕張に到着。
小学生の頃に「次世代ワールドホビーフェア」
「ビーダマン」の大会に出て以来だ。
フルカウルミニ四駆の先行販売が悪役のマシン「ブロッケンG」
えらくがっかりしたのを強烈に覚えている。

だが今回のフェスは最初から最後まで、
その記憶が吹っ飛ぶくらいの強烈さであった。
あんまりにもたくさんあったので、
すごかったところを箇条書きにしたいと思う。

・クロークだけで一会場、フードコートだけで二会場。
(このスペースだけでイベントできるぞ)
・冬なのに半袖。
(熱気と暖房でむしろ暑い)
・どこに行ってもドンドンガシャガシャ聞こえてくる。
(特にバスドラムが腹に響く)
・有名アーティストが次々に登場。
(しかもたった三~四十分で帰ってしまう!)
・次から次にライブ!
(だいたい三十分おき)
・客がヒートしすぎていて怖い!
(だいたい酔っぱらっている。子供連れの姿も。子供がかわいそうだ!)
・死んだように眠る客たち!
(みんなポンポン跳ねてるから当然といえば当然だ!)
・メシ&飲み物がアホみたいに高い!
(紙コップ一杯のバドワイザーが五百円ってどういうことだ!)
・午前ゼロ時を回っても終わらない!
(まだ四時間あるぞ!)
・酔わない!
(アルコールは全部ライブの熱気で吹き飛ぶぞ!)


……という具合である。
とにかくすごかった、としか言いようがない。
まさしく異世界が広がっていた。
修行じみている、と書いたが、終盤は完全に修行であった。
座る場所がそんなにないので、足がとにかく痛い。
そしてライブでモッシュ(おしくらまんじゅう状態)を散々食らっているので体力も限界。
「もう無理よ!」と弱音を吐くも、
兄は「フジはこんなもんじゃない」の一点張り。
知らねーよ!

年越しはKREVAのラップを聞きながら過ごした。
(KICK THE CAN CREWが出てきてびっくりした)
新年になった瞬間、KREVAの「オメデトーーー!」という
甲高い声とともに、テレビとかでよく見る銀色の紙がどばっと舞う。
周りの人や兄とハイタッチをした。
自分の人生でこんな瞬間がやってくるとは夢にも思わなかった。

結局、午前二時ごろに会場を出て、
群馬に戻ってきたのは午前七時。
眠る前に初日の出を拝むことになった。

結局、今現在もちょっと体が痛いくらいなのだが、
参加してよかったと今は思う。
初めて音楽をその身に感じて、心から楽しんだような。
そんな感じがしたのである。
「ああ、音楽って、ロックってこういうことなんだな」と、
なんだか少しわかった気がしたのである。

それだけでも、行った価値はあった。
そんな形で、いつもと違う2015年がスタートした。
by nakayu1105 | 2015-01-04 21:26 | Comments(0)

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