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遊戯王5D'S オーバー・ザ・ネクサス

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「遊戯王5D'S オーバー・ザ・ネクサス」(DS)をクリア。
「遊戯王」は小学生時代、非常にハマったカードゲームの一つである。
しかし僕はハッキリ言って、このテのゲームには滅法弱かった。
単に強いカードを出していればよかった「カードダス版」はまだよかったが、
生贄召喚や罠カードが本格登場した「OCG版」にはついていけなかった。
あまり勝った記憶もなく、どちらかというと
頭のいい友達に一方的にやられた嫌な思い出の方が多い。

そんな僕がどうしてこのゲームを手に取ったのかというと、
一時期、ガチでこのカードゲームをやっていた
Dさんと友人の坊やさんの二人に誘われたのである。
ようするにモンハンと同じパターンである。
彼らは事あるごとにこう言う。
「遊戯王は奥が深い」と。
売り上げもあの「マジック・ザ・ギャザリング」を抜いたそうで、
名実共に世界ナンバーワンとなった同ゲーム。
どんなものかと試してみたくなったのだ。

同作は「遊戯王」アニメシリーズの3代目(と言っていいのかわからないが)
「遊戯王5D'S(ファイブディーズ)」のゲーム化作品。
武藤遊戯の物語がすでに伝説となった、次の世代の話らしい。
世界観も近未来風となり、「Dホイール」というバイクに乗ってデュエルする
「ライディングデュエル」なるものが流行している設定だ。
どうしてバイクに乗るのかはよくわからないが、原作者のアイディアらしい。
なお、僕はこのアニメをちらっとしか見ていないので
多少の間違いはご容赦願いたい。

このアニメの主人公は「不動遊星」というDホイール乗りの青年だが、
ゲーム版ではあくまでもサブキャラクターのひとりに過ぎない。
ゲームの主人公はクラッシュタウンという西部劇風の町に住む一人のモブキャラである。
いわゆる「アニメの世界に介入できます」系である。
争いごとはカードで解決するという世界観はそのまま継承。
「ファイブディーズ」の世界にどっぷりと浸れる。

でも正直このゲーム、開始数分で挫折しそうになった。
敵キャラと争いごとがあってカードで戦って解決するのだが、
これにどうしても勝てない。
というか、何が起こっているのか全然わからない。
効果モンスターでデッキからカードを引っ張って来てコンボ発動!
みたいな、僕がやっていた当初ではかなりレベルの高いプレイングが
ほぼ毎ターン必須となっており、
2枚以上のカードの星の数を合わせると強力モンスターをその場で呼び出せる
「シンクロ召喚」というシステムでゲームスピード自体も加速しており、
わずか数ターンで勝負が付くこともしばしば。
そのため逆転要素も強く、最後まで気が抜けない。

デッキの種類も非常に多く、
昔ながらの、モンスターの攻撃力でライフを削っていく「ビートダウン型」のほか、
直接攻撃できないモンスターを場に出してアドバンテージを取る「ロック型」だとか、
ライフを削る魔法カードで勝利を狙う「バーン型」だとか、
5枚揃えると問答無用で勝利となる「エクゾディア」のパーツを集めることに特化した
「エクゾ型」だとか、ちょっと変わったプレイングももはや普通のことになっている。

CPUも次々とそういったコンボを使ってくるため
対処法がわからず、序盤の噛ませ犬っぽいキャラにすら勝てずという惨状。
勝てないとゲーム内でカードを買うためのポイントも手に入らず、
ほとんど詰みみたいな状態に陥った。
しょうがないのでちまちまとwikiで調べたり、
坊やさんにデッキをいじってもらったりしつつ知識を得て、
結局僕がこのゲームをクリアしたのは買ってから約一年後だった。

物語は同アニメの内容をしっかりと盛り込んだものらしく、
主人公は仲間たちとDホイールを組み立て故郷を旅立ち、
アニメの登場人物たちと出会い、仲良くなる。
ラストでは彼らと決着をつけるために大会に出場、
思わぬ展開で主人公と不動遊星が手を組み、ラスボスに挑むという
RPGとしては王道の作りをしていた。
特にラストはライフポイントや場のカードを引き継いだ状態での
3連戦となるため、非常に苦労した。
というか、勝てる気がしなかった。

しょうがないので「エクゾディア」をデッキに入れ、
エクゾディア完成を狙うゲーム展開に持ち込み、
モンスター効果でパーツを揃え、3連勝でクリア。
少なくともそういうことができるレベルに達していた自分に驚いた。

だが、頑張って組んだ僕のクリアデッキは昨年、
坊やさんとの通信対戦においてパーフェクト負けを喫した。
決闘者(デュエリスト)としてのレベルが違いすぎた。
その上で思った。
「遊戯王は奥が深い」

さすがにしばらくは「遊戯王はもうこりごり」と思っていたのだが、
遊戯や海馬など、歴代のキャラが登場する
「タッグフォーススペシャル」(PSP、DL専用)というゲームが1月に発売。
カードを集めるのが非常にラクで、気軽に通信対戦できるとの事だったので
思わず買ってしまった。
僕はそこで「ライトロード」という非常に強いテーマデッキに出会い、
ヒキさえ良ければ坊やさんにも勝てるようになった。
DS版で一年悩んだのは無駄ではなかった。

もはや本物のカードを用意する必要がないくらい環境が整っている「遊戯王」
誰でもハマれる要素が盛りだくさんなので、お勧めである。
でも、カード要素を楽しみたいのなら「オーバーザネクサス」より「タッグフォース」で。
「ファイブディーズ」のアニメが好きな人なら前者をどうぞ。
「荒野のデュエリスト」を始め、デュエル中の曲はこちらの方が高クオリティだ。
by nakayu1105 | 2015-03-10 23:06 | ゲーム | Comments(0)

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